후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
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じぶんのほうこそ驚いたといったように、円な眼を見張り、飽気に取られているホルトン一家の顔から顔へ視線を移して、戸惑いしたように、ぼんやり立っているのだ。
明らかに東洋の、たぶん印度あたりの女であろう。が、この霧の夜、場所は英吉利の片田舎である。何うして印度の女が、まるで地から湧いたようにここへ――曲馬団からでも逃げて来たのかも知れない。しかし、それにしても、曲馬団は田舎に住む者にとって最も華やかな年中行事の一つだ。近くにそんな興行が掛っているなら、疾うに耳に這入っていなければならない――。
女とホルトンの家族と、不思議な睨めっくらがつづいているうちに、女は、どんどん這入って来て、うしろ手に玄関の扉を締めた。そして、寒い、という意味を示して、肩をすぼめた。扉に倚りかかって、白い歯を見せた。真珠のように粒の揃った、光る歯だ。
にっこりしたのだ。変に慣れなれしいのである。
無言の行に気づいて、ホルトンはこの珍奇な闖入者に、農夫らしい人の好さそうな、しかしまだ愕きに満ちている声音で、第一の質問を試みた。
「お前さんは何かね。どこから来なすった――」
2
と、ここで、第二の驚愕が、善良なるホルトン一族を待ち構えていた。