후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
ふとマッカアセイが見つけた。路傍に粗らに棒杙を打ち並べた垣根の裾に、汚れた雪が吹き寄せられて溜まっている。其処にすぽりと穴を開けたように、大きな足跡が続いているのだ。
「そうだ。ここで降りて歩き出したんだ」グリイスンが呻いた。「だが、何処へ? そして何しに――?」
首を傾げながら二人は、その足あとを伝わって傍らの野原へ出た。雪が解けて、一面の枯れ草原だ、靴跡は草に消えて、尾けようがないのである。三十分も探し廻った末、野原の向側に雪の残っている個所があって、そこにふたたび同じ足あとが点々としているのを見つけた。伐った儘の枝を横に渡して、又もや垣根が囲らしてある。足跡は、その柵を越して、灌木や雑木林の連なっている奥へ奥へと踏み込んでいるのだ。垣根の一個処に、雪と土に汚れた靴を掛けて足場にしたらしいところが見える。その真下に、たった一つ子供の足跡と思われる凹みが残っていた。ほかには、附近何処を探しても子供の靴のあとと認むべき印しは一つもなかった。男の足跡は大きく深く、普通人より重量のある、大柄な人物に相違ないことを示している。其処らは矢鱈に垣根が結び廻してあって、グリイスンとマッカアセイは、六つの垣を乗り越えて、耕地や藪原を幾つとなく過ぎて断続している足跡を尾けて行くと、遂に立樹に囲まれた小川の堤へ出た。