일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

州から一千弗、郡から一千弗、計二千弗の賞金が犯人逮捕の緒となる可き重要な聞込みを齎した者へ、と一般に呈供されている。

日曜日である。

センセイションは空気の何処にも感じられ、人は眼の色を変えて寄ると触るとドロシイ殺しの噂ばかりしているが、まだ犯人がこの界隈に潜んでいるに相違ないという見込みは、徐々に支持を失いつつあった。もう兇行後三日も経っている。この騒ぎを見聞きして、安閑と済ましている筈はない。疾うに州外へ逃れ出た後だろう――皆そう言い合って、また一つ迷宮入りが殖えたと州民の過半は、警察を非難し揶揄したい気持ちだった。

何時もなら、平和過ぎる程平和な、亜米利加の田舎の日曜日風景である。教会の鐘が、乾いた音を振り撒く。牧師はこの少女殺しを演材に説教して、憐れむ可き罪人が一刻も早く神と人の裁きに就き、この好ましくない騒擾が州から除かれ、女児を有つ親という親の心が安んじられるように――と会衆と一緒に跪坐いて祈る。母親は小さな娘の手を固く握って会堂へ急ぐのだ。父は、その心臓に恐怖を宿して聖餐に列なる。そして、人類の間にこんな野獣が隠れ棲んでいたことを、何うして神は今まで許して置いたのだろう――言わず語らずそんな考えを胸に、それは白じらと淋しい日曜日だった。