후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたばていよだん
新編 思い出す人々
内田 魯庵
内田 魯庵의 新編 思い出す人々(ふたばていよだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 215,401자 · 427화면
三 『浮雲』及びその時代の生活
親代々家禄で衣食した士族出の官吏の家では官吏を最上の階級とし、官吏と名が附けば腰弁でも一廉の身分があるように思っていたから、両親初め周囲のものは皆二葉亭の仕官を希望していた。が、二葉亭は決然袂を揮って退学した余勇がなお勃々としていた処へ、春廼舎からは盛んに文学を煽り立てられ、弟分に等しい矢崎ですらが忽ち文名を揚ぐるを見ては食指動くの感に堪えないで、周囲の仕官の希望を無視して、砂を噛んでも文学をやると意気込んでいた。その時分の文学的覇心は殆んど天に冲する勢いであった。
三 『浮雲』及びその時代の生活
『浮雲』の第一編が発行されたは明治二十年七月であった。この第一編は今も昔も変らぬ書肆の商略から表紙にも扉にも春廼舎朧著と署して二葉亭の名は序文に見えるだけだから、世間は春廼舎をのみ嘖々して二葉亭の存在を少しも認めなかった。二葉亭の名が一般読書人に知られて来たは公然その名を署した第二編の発行以後である。が、それすら世間は春廼舎の別号あるいは傀儡である如く信じて二葉亭の存在を認めるものは殆んど稀れであった。
尤も第一編は春廼舎の加筆がかなり多かったから多分の春廼舎臭味があった。