일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면

아오조라 문고

五

家臣や儀礼の形式もなかった。おたがいが親なき子であった。また、逆境から芽生えて、ふしぎにもここまで、無事に成人して来たと思うばかりな――運命の子と運命の子であった。

「よくぞ、訪ねて参られた」

頼朝は、手をさしのべて、義経の手をつかんだ。義経は、欣しさに、顫いていた。

この温み。

この骨肉の手。

それは、生れて初めて知ったものである。母こそちがえ、血は正しくひとつの父からうけている。

「夢にまで。――夢にまで。……幾たび兄君のことを夢みたか知れませぬ。……会いとうござりました」

「わしとても」

頼朝は、はふり落つる涙を、拭いもせず、義経の背をかかえた。

「風のたよりに、遠いうわさに、そちの消息を聞く折々、いつ会う日があろうか、どんな健気に成人しているやらと――」

「同じように、私も、年十六の頃、鞍馬をのがれ、奥州へ落ちて行く途中……ついそこの足柄山を越えながら……すぐ眼のさきに見える伊豆の海を、配所のあたりを、どんなに、恋しく思いながら、振り向き振り向きして通った事か知れませんでした」

義経の声も、甘い嗚咽と、うれし涙と、遠い追憶に、途切れ途切れであった。