후리가나로 읽는 일본 고전
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면
二
「高綱か……」
「はい」
「まだ眠らずにいたのか」
「水に浸されて眼がさめました」
「ほかの者どもは」
「ずっと奥に、臥しまろんで、前後も知らずよく眠っているようです」
「――ならば、ここにいよう。わしが参って、眼ざめるといけない。みな疲れたろう。わしはゆうべ快く眠った。こん夜はそう眠とうない。ここでよい。ここでよい」
二
とこうする間に夜が明けた。
白みかけるとすぐ、
「おウいっ」
と、谷間で声がする。
「おうーい」
と、峰で答えあう。
頼朝は、洞窟を出た。
暴風雨は、闇と共に去って、一天雲もなく晴れていた。ただ見る伊豆の海から房総の沖へかけて、まだ夜来の荒天を偲ばせる狂瀾のしぶきと海鳴りのあるだけだった。
「霽れたぞ」
「起きろ」
其処此処の岩間の蔭や木蔭から這い出して、身を伸ばした武者どもが、口々に、そう呼び交わすと、どこに昨夜を凌いでいたかと疑われるほど、見る見る数百の兵と、数十頭の馬とが、頼朝の身辺にむらがって来た。
「時政は、つつがないか。工藤介茂光も老体。何のさわりもないか」
頼朝が、宥ると、
「何の、戦はまだこれから。お案じくださいますな」
と、老年の茂光も、また、その傍らにいた北条時政も、顧み合って一笑した。