후리가나로 읽는 일본 고전
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면
二
いや、子のような気持を寄せるには怖ろしい対象なのにと、自分の情を疑ってもいた。
しかし何れにせよ、慾と敬愛と、折合わない二つのものを、一つ対象に抱くなどという例は他になかった。義経だけが例外であった。
「……どこかで?」
彼はなおも義経のすがたを見ていたくてならない容子であった。
いつのまにか、彼のすがたは、そこを去って、鶴ヶ岡の山林へ立入っていた。
深い木の間に身を埋めてながめていると、東側の仮屋に、頼朝夫妻のすがたが眺められた。夥しい家人衆は、社域の南北に居ながれている。
以前の瑞籬は、由比郷に面した南の山にあったのだが、頼朝の入国と同時に、ここへ造営を開始され、おとといの八日までに、棟上げまでに運びができた。
きのうは、治承の年号が、養和と改元された日であった。
で、改元の第二日目に、きょうの棟上げの式は行われたわけである。
式が終ると頼朝は、作事に功労のあった二人の工匠に、賞として、馬を与えようと云い、座右を見まわして、
「九郎。――九郎はいずれにおるか」
と、呼んだ。
「はい」
義経は、東側の列の幾人目かに伍していたが、すぐ起って、
「御前に――」