일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면

아오조라 문고

四

そのくせ、心のうちには、

(彼なくては)

と、時政の実力や門地を、この際の唯一の力とはしているのであったが。

すると、ついに、六月ももう末頃、時政のほうから真夜半に運んで来た。

明け方近くまで、聟、舅は密議をしていた。その席へ家人の藤九郎盛長も、そっと呼ばれた。

暗いうちに時政は帰った。

夜が白むと、つづいて藤九郎盛長は、軽装して、どこかへ旅立った。

――後で分った事であるが、その藤九郎盛長は、先に山伏すがたの新宮十郎行家が令旨を伝え歩いた国々へ、再度、頼朝の名を以て、

――時節到来、旗下に参ぜよ

との檄をもって、源氏の武士を狩出しに行ったのであった。

四

「邦通。何しておるか」

頼朝はまた、奥の棟へ自分から足を運んで、そこにいる懸人の藤原邦通へ話しかけた。

「や。殿ですか」

邦通は、女のように針をもって縫物をしていた。

頼朝も、それを眺めて、苦笑した。

「そちは、縫物までするか。はてさて、器用な男ではある」

「針を持つ業も、武者の心得のひとつでございます。陣中に洗濯物をしたり針を持つ女の群れをつれている場合はようございましょうが、それもいない時は、鎧の袖の綻びや、何かの不自由をどう致しましょう」