후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
二
「奸賊、和田呂宋兵衛、伊那丸方にさる者ありと知られたる木隠が素ッ首もらった」
さッと一陣の太刀風をなげた。
「あッ」
呂宋兵衛はきもをひやして、切ッ先三寸のさきからツウと左へ逃げかわす。
そこには加賀見忍剣、鉄杖をまっこうに押っとって、かれのゆくてに立ちあらわれ、
「おのれ、極悪の山大名!」
みじんになれとふりつける。
右へよければ巽小文治、大音とともに、
「呂宋兵衛、はや天命はつきたるぞッ」
とばかり朱電の槍をくり出して、まつげを焦くばかりな槍影閃々。
「えい、なんのおのれ輩に!」
絶体絶命となった呂宋兵衛。そのとき、とんと踏みとまって腰の大刀を横なぎに抜きはらったかとおもうと、剣は、火をふいて夜光の珠を散らすかと思われるような閃光を投げつけた。
「おお!」
おもわず目をふさいだ四勇士。
はッと虚をうたれて飛びのいたが、これ、火遁幻惑の逃術であって、まことの剣を抜いたのではなかった。そのすきに、呂宋兵衛はしめたとばかり、多宝塔の階段へ向かってトントントンとかけのぼった。
そこへプツン! と山県蔦之助がねらいはなしてきた二の矢を、みごとに袖でからみおとした呂宋兵衛は、すばやく多宝塔のとびらへ手をかけた。