후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
四
そッちへは逃げられない、次の間へ、スーと抜けてくると、障子に槍をもってる人影がうつっている。
「こいつは危ない……」
と、あとずさりをした壁ぎわで息をのむ。と、うしろからだれか、指のさきで、チョイと背中をついた者がある。
二寸ばかり納戸襖があいていた。そのなかから手がでて呂宋兵衛の指へやわらかにさわった。
「蚕婆だな……」
と、すぐ肚のうちで、うなずいた。
そして、手につかんでいた秘帖を、スルリと引っぱられたが、婆があずかるつもりだろう――と思ってわたしてしまった。
とたんに、ズドン! と短銃の弾がまつげをかすった。白いけむりが評定の間でムクッとあがった。いけねえ! と思ったので呂宋兵衛、いきなり障子を開けるやいな、バラッと飛びだすと、待ちかまえていた長身の槍先が、
「えいッ」
と、するどい光をつッかけてきた。
「おッ!」
と、すばやくつかみとめた槍の千段、顔を見るとおどろいた、闇でも知れる鼻――あの鼻のもちぬし、上部八風斎である。
こいつは苦手だ、ばらばらともとの部屋へ逃げこむ、と同時に、佐久間玄蕃允の声で、
「曲者ッ!」
組んできた。ドンとつぎの千畳敷へ投げつけられた。