후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
二
すなわち家康は、さきに伊那丸の主従が、桑名からこの浜松へはいってくるという呂宋兵衛の密告はきいたが、容易にそのすがたを見出すことができないので、奉行所の牢内にいる罪人のうちから、同じ年ごろの僧侶と少年と六部とをよりだし、服装までそれらしく似かよわせて、わざとことごとしく斬らせたのだ。
つまり、虚をつたえて実をさそう、ひとつの陥穽を作らせたのだ。そしてかならず、その日の見物のうちには、まことの伊那丸や龍太郎が入りまじってくるにちがいないといった。で、群集のなかには、百人の伊賀衆を変装させてまきちらし、片っぱしからその顔を改めていたのである。
はたして、伊那丸の主従は、捕らえられもせぬじぶんたちが、きょう刑場で斬られるといううわさを聞いて、奇異な感じに誘惑された。
にせ首を斬らせて、まことの首を得ようと計ったもくろみは、かれらにとって筋書どおりにいったのである。
もとより龍太郎も忍剣も、この奇怪な事実が、意味もないものだとは思わなかったが、そうまでの落とし穴とは気がつかなかった。
「あッ!」
と獄門台のそばをはなれたときには、すでに、敵影八面に満ちている。