후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
二
と、すぐにまたそこへ一つの人かげ、ヒラ――とこなたへかけてきて、
「婆、いそげ!」
と、あとには目もくれずに、屋敷のそとへ走りだした。いうまでもなく、呂宋兵衛と蚕婆で、さきに、屋敷の小者のふりをして、貴人の僧をさそいだしていったのは、早足の燕作であった。
その燕作は、いましも、三人の僧を早く早くと急かしながら、朱雀の馬場を右にそって、しだいに道を天ヶ丘の方角へとって駈けている。
「待てまて、小者まて!」
従僧のひとりが、ふいに足をとめて、
「こうまいっては、嵯峨の方向とはまるで反対ではないか。仁和寺へまいるのであるぞ」
「心得ております」
「心得ておりながら、なんでかようなところへ、あんないするのじゃ」
「まアだまって、わっしについておいでなさい。どうせあなたがたは、甲州の田舎者、都のみちは、ごあんないじゃありますめえが」
「まだ、いうか」
飛びかかッた従僧のひとり、燕作の襟がみをつかんでグッとうしろへ引きたおした。
「無礼なやつめ、甲州の田舎者とはなにをいうのじゃ、おそれ多くもこれにわたらせらるるは……」
怒りのあまり、口をすべらしかけると、別のひとりがハッとしたようすで袖をひいた。