후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
二
すると、ウーム……とうめきだしたかすかな人声。海賊たちにつれこまれた旅人らしい、ムクムクと身をおこして、人のけはいにおびえている。
「おい、おい」呂宋兵衛は、鉄格子からのぞきこんで、
「もしやおまえは、富士の裾野にいた蚕婆ではないか」
「えッ!」
と、びっくりしたが、しばられているので、そばへは寄ってこられぬらしい。
「わ、わたしを知っているのは、いったい、だ、だれだい……」
「人穴の呂宋兵衛よ」
「ひえッ、呂宋兵衛さま? ああありがたい、助かった。海賊の龍巻がこないうち、はやくここからだしてやっておくんなさい」
「どうしておまえはまた、こんなところへつれこまれたのだ」
「どうしてだって、このくろうをするのも、みんなおまえさんに味方をしたためじゃないか。人穴城から法師野へ逃げて、落ちつくまもなく、伊那丸の夜討ちにあい、やッと北陸道まで逃げのびたと思うと、こんどは海賊につかまってこのありさまさ」
「やッぱり、おれの想像があたっていた」
「くやしいから龍巻の目の玉へ、針を一本吹いてやったら、いまになぶり殺しにしてやるからおぼえていろと、おそろしい血相で、二階へかけあがっていったが……」