후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
梁のうえに身をかがめ、片手を横木にささえ、右手に火独楽をふりかぶって、うごかば、いまにも発矢と投げつけそうな眼光。
二
いかにも蛾次郎が胴ぶるいをおぼえたはずである。気はおもてにあらわる。今宵こそはと最後の死をけっして、石門九ヵ所のかためを越え、易水をわたる荊軻よりはなお悲壮な覚悟をもって、この躑躅ヶ崎の館にしのびこんだ竹童であった。
「うごいてみろ」
と、かれは火独楽をつかんで、蛾次郎の頭蓋骨へたたきつけるつもり。
それでいけなければ般若丸の晃刀、梁の上から抜きざまに、一気一刀の下にとび斬り。
なお討ちそんじたら取ッ組んで、きゃつの喉首を締めあげても、この馬糧小屋のそとへかれをだしては、きょうまでの臥薪嘗胆は水のあわではないか――と思いこんでいる鞍馬の竹童。
自分は決死、かれを見るや必殺。
この躑躅ヶ崎の高楼にとらわれている咲耶子をすくいださなければ、男として、鞍馬の竹童として、なんで生きてふたたび伊那丸や一党の人々とこの顔があわされようか。
そう考えてしのびこんだ胸中の大一念、おのずから燐のごとく眼脈に燃えあがっているので、暗々たる屋根うらの梁に、そのものすごい形相をあおいだ蛾次郎が、口ほどもなく一目見るなりブルブルと、膝の蝶番をはずしかけたのはもっともだった。