일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면

아오조라 문고

といった。

「おう、さようで」

と、福島市松も加藤孫一も、みな主君の指さすところへ目をやった。

見ると、なるほど、戦場のようにこんざつしている桜門の方角から、ひとりの武将がふたりの従者をつれ、作事奉行筒井伊賀守の家臣の案内にしたがって、こっちへ向かってくるすがたが小さく見える。

「いかにも見えまするなあ」

と孫一がいうと、片桐市正が、

「お上はお目がよくておいで遊ばす」

と賞めあげた。

秀吉は、そうさ! といわないばかりに胸をそらして、

「おろかなこと、この秀吉の目には、日本のはてまで見えておる」

笑いながら見得を切った。

二

かりに本丸をかためている作事門の柵ぎわへ、その使者と筒井の家臣とがきた。

「お開けください」

「だれだ!」

番士は具足、真槍、鉄砲、すこしも戦時とかわらない。

もっとも、作事奉行も棟梁も工匠目付も、四方にかけあるいている使番もすべて上は鎧装陣羽織、下は小具足、ことに人夫を使っているものなどは抜刀をさげて指揮しているありさま。

(怠けるものは斬る)

これが築城場の宣言だ。

したがってここの空気は、賤ヶ岳、柳ヶ瀬の合戦の緊張ぶりとすこしもかわっていないのである。