일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면

아오조라 문고

五

さて。

余事はとにかく、いまの試合はいずれに軍配があげられるものだろうか?

むろん、検証役の鐘巻一火は、床几から立ちあがって、

「同点。忍法試合勝負なし!」

と、鉄扇をふるって、奉行目付へいったことである。

衆目、それに異議はなかった。

菊池半助は、勝負なしのものわかれに、無念そうな白眼を相手に投げ、そうほう、無言のままにらみわかれた。

「わーッ……」

と崩れたのはお小姓とんぼである。万千代をはじめ余一その他のもの、試合がおわると、いっせいにもとの幕うちへ、引きあげてゆく。

そして、遠雷のような群衆のどよめきが、あとしばらくのあいだ、空に消えなかった。

――と思うと、すでに二番試合の合図が、息もつかずとうとうと鳴りわたって、清新な緊張と、まえにもまさる厳粛な空気を、そこにシーンとすみかえらせてきた。

と見れば。

片肌をおとした凛々しいふたりの射手は、もう支度のできている場所に身がまえをつくって、弓懸をしめ、気息をただし、左手にあたえられた強弓を取って、合図、いまやと待ちうけている。

この遠矢くらべ、番えた矢よりほかに代矢のない、一本試合のだいじな競射である。