후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
ふりかえると、その時だった。
殺到した、御岳の衛士数十人が、手に手に、ご神縄と松明をもち、
「しずまれ! しずまれ!」
「神使であるぞ。ご神縛の使いであるぞ」
「ひかえろッ」
「しずまれ!」
と叫びながら、血まみれの人渦のなかへ、まっ白な列を雪のように散らかしていった。
「あッ、あれは? ――」
「御岳のご神縛です――ご神縛がくだったのです」
「ぜひがないこととなった。したが、忍剣を他人手に召し捕られるのは、なんともざんねん。かれとしても本意であるまい。民部、民部」
「はッ」
「わしに代って、おまえが御神縄をうけて忍剣を、捕りおさえてこい」
泣いて馬謖をきる伊那丸の心とよめたので、
「はッ、かしこまりました」
と、小幡民部は、涙をふるッて、かけだした。
そして、群鷺のごとくそこへ襲せていた衛士たちを割ッていって、
「あいや、御岳の舎人たちに申しあげる。狼藉者は手まえの友人ゆえ、この方にて取りおさえますから、しばらくの間、そのご神縄を拝借いたします」
と叫んで、ひとりの衛士の縄をかりて修羅王のように暴れている加賀見忍剣の前へつかつかと寄っていった。
常には、一飯一衣を分けあって起き伏しする友であるが、いまは、御岳の神縄をかりて捕りおさえにきた小幡民部。