일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

6

助かった船客の一人にビイズレイ―― Mr. Beesley ――という人があって、その手記に、「船内は消燈されて、廊下のあちこちに、薄ぼんやりした電燈が汚点一つない白い壁を照らしている。酒場から、ウイスキイ曹達を煽って大声に話す男たちの声が聞えているきりで、しいんとしていました」仲なか絵画的な描写である。「問題の瞬間はただ機関の輪転が一つ滑ったと言ったような、極く軽い上下動でした。私は、船室の鏡台の前でタキシイドを脱ぎかけた時でしたが、踏んでいるマットレスがぐいと持上って、よく船の震動に伴う微かなダンシング・モウションが伝わった丈けです」

それさえ気が付いた人は尠かった。

変だぞ――などと思った者はひとりもない。

が、その時既にタイタニックは、右舷を氷山に触れて、船首から船尾まで一線に切り割かれていたのだ。見るに、他愛なく、まるで紙ナイフが新しい本の頁を撫で開くように――。

甲板に居合せた船員の或る者は、白く光る高山が闇黒から浮かび出て、ほのぼのと闇黒に流れ去るのを見た――それは夢のような一瞥だった。

6

氷山が近いので万一を慮り、機関を停めて静止していたキャリフォルニアン号の船橋である。