후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
邸宅をノウル園―― Knole Park ――といって俗にアルモンズベリイの古城、堂々たるものである、そのノウル園のヴェランダに出て、これから馬市に出掛けようとサミュエル・ウオロウル氏が馬車の仕度を命じているところへ、アルモンズベリイ市の貧民救済委員の一人が農夫のドルフ・ホルトンを伴って急な面会を求めて来た。
ホルトンはウオロウル氏の小作人の一人だ。何か重大な用件らしいので、取りあえずその場に通してみると、ホルトンを随えてあわただしく這入って来た委員が、いきなり、
「昨夜町へ妙な人間が飛び込んで来ました」と言う。「印度かどこか、とにかく東洋の女らしいんですが、いうことがさっぱり判らないので、みんな当惑しております」ちょっとホルトンを返り見て、「突然この者の家へふらっと舞いこんで来ましたそうで、ゆうべ一晩泊って、今朝になっても出て行く様子もなく、すっかり腰を据えられて手古摺っておりますんで」
ホルトンが引き取った。
「髪も眼も黒く、皮膚は浅黒くて、歯が真っ白でございます。仲なか美人でございます。どうもすこしも言葉が通じませんので、私はじめ一同持て余しております。