후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
間もなく、この附近での鳥渡した都会である此のオウオソへ再び出て来たのも、教会の働きが懐しく、それへ心身の全部を打ち込みたい為めだと、平常よく人に話していた位いの篤信家だったのである。一体オウオソ町は、大工が多い。州の産物として材木が一位を占めているので、首府のランシングなども家具製造で名高いくらい、製材、建築等が一般に盛んなのだ。職業によって何時の間にか集団して、それが又其の町の専門とも特徴ともなるのが、亜米利加の地方都市の一傾向なのだが、その方面から観ると、オウオソは、四囲に欝蒼たる森林を控えて、謂わば大工町だった。基督教会の信者には、大工が尠くなかった。アドルフ・ホテリングもその一人で、彼は、いっぱし腕の利く大工だった。ナザレの大工――ではない、オウオソの大工である。この、「主の選び給うた職」として、ホテリングは其の大工のなりわいを誇り、楽しんで従事していた。
四十六歳で、五人の子女の父である。上の娘二人は、もう成人して他家へ片付いていた。誰もが微笑で眺めていた程の、非常な子煩悩で、家庭を大事にする、好き良人でもあった。仕事先の都合以外に、殆んど自家を明けたことがなかった。