후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
そのうちに、日々新しい事件が起って来る。政治季節になる。新聞は、紙面の大部分を挙げて政変の報道に費す。「自殺室の不思議」は何時しか移り気な公衆に忘れられるともなく忘れられかけて来た。
ここに、リカルド・ガリバルジという、莫迦に豪そうな名前の、若い医学生がある。
貧しい青年で、広い巴里に、これという知り合いもない。田舎から出て来て、医者の免状を取ろうと、一生懸命に勉強している。
以前は丸ぽちゃで、顔の赤い、威勢のよかった女将セレスティンが、今は青く痩せて、焦いらして怒りっぽく泣きっぽくなっているところへ、このリカルド・ガリバルジ君が飄然と現れた。もぞもぞした言葉つきで、その自殺室の怪を調査したいから許可して、便宜を計って呉れというのだ。はじめマダムは、首を振りつづけて聞こうともしなかったが、あまり五月蝿く自信あり気に頼むし、それに、既に一つの理論と成算を胸に抱いているというので、かすかな好奇心も動き、溺れる者が藁をも掴みたい気でいるマダム・セレスティンは、それならというのでその勇ましい名のガリバルジ青年をロウモン街分署のモウパア警部の許へ向けてやった。