후리가나로 읽는 일본 고전
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면
五
やがてここで、一山の僧衆が法莚を催し、その後で、竹伐という行事をするその備えであった。
また、夕方からは、僧正坊の本堂に、里の俗をただ一人坐らせておいて、その人間を呪り殺し、また、呪り生かすという法力を公開して見せる。――それやこれやの時刻を待つ群衆と、後から後から登って来る参詣人とで、山はめずらしく人間のにおいに蒸れ返っていた。
すると。
その人渦の中で、鳥の啼き真似をしたひょうきんな男があった。牛若はふと、廻廊の角に立ちどまって、その声をさがすような眼をしていた。
「……?」
鳥の啼き真似をした男は、いちど首をすくめたが、牛若の姿を遠く見ながら、こんどは人浪の上に片手を出した。
吉次の顔がそこに見えた。
牛若は、彼の顔を見つけると、
「――うん。後で」
と、いうふうに一つ頷いて見せた後、他の稚子たちを追って、さっと、おそろしい素迅さで、駈け去ってしまった。
やがて、竹伐の行事も終り、白い夕星に、昼間の熱鬧もやや冷えてくると、山は無遍の闇の中に、真っ赤な大篝の焔をたくさんに揚げはじめた。
五
毘沙門堂の本堂に、俗の男がぽつねんと坐らせられていた。その男を、法力で生殺自在にしてみせるという荒法師が、念珠を揉んで、一心不乱に何やら呪を唱えているほか、その広い床はがらんとして、微かに燈明のまたたきが、朧に二つの影