후리가나로 읽는 일본 고전
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면
二
「ここは、てまえの親類の家ですから、安心なもんです」
と、吉次は云った。
牛若を連れて、きのうの朝、そこへ隠れ込んだきり、吉次は母屋へも行かなかった。
牛若は、ぽつねんと、坐ったきりであった。
山は涼しかった。京の町中の暑さはひどい。しかし彼は膝もくずさなかった。
「お暑いでしょう。楽にしておいでなさいまし。寝ころんだり、脚を投げ出したり、ご自由に遊ばして――」
そう傍らからすすめても、
「うん。……うん」
頷くだけで、牛若は口数さえ余りきかないのである。
大人しい。行儀がよい。山にいた牛若とは人間が変ったようにさえ思われた。
けれど、牛若の身になって考えてみると、また無理もない。――こういう世間の音の中に身を置くのは、生れて初めてであろうし、吉次という人間にもまだまだ多分に警戒を抱いているであろう。それに、母屋のほうではのべつ華やかな女たちの笑い声や返辞が聞えたりする。
今いる場所も、これからの行末も、不安と考えたら堪らない不安に襲われるに違いなかった。
「吉次」
「はい」
「いつ母上と会うのだい」
「お待ちください。今その工夫をしているところですから」
「はやくお目にかかりたい」