후리가나로 읽는 일본 고전
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면
三
さっきから釣糸をそこの瀬へ垂れていた百姓の若人みたいな男は陽に焦けた顔を、くるりと向けて、崖の上を振仰ぎながら、
「なんだーっ。用があるなら降りて来うっ」
と、粗野な声で答えた。
三
夕立が霽がったばかりである。崖土はすべる。女童の二人は、ようやく河原へ降りて行った。
「盛綱さま。厩にお馬が見えなくなっていますよ。鬼藤次も、何処へ行っちまったか、呼んでも、いませんよ」
口を揃えて告げた。
「何。龍胆がいないって?」
鮠がかかった。
盛綱は、釣竿を上げながら振向いた。ピラッと、鮠は彼の手の中へ躍ってきた。鈎から魚をはずしながら、
「ほんとか」
「ほんとですもの」
女童は眼をみはって云う。
「鬼藤次のやつ。先頃から不審なところが見えた。あっ……それに今日は四の日」
彼はやがて、崖を攀じて、厩舎人の寝小屋を調べていたが、突然、
「市まで行って来る。兄者人が訊ねたら、晩までには戻ろうと云うてくれ」
と、釜殿の下僕に云い置いて、飛ぶが如く何処かへ駈けて行った。
南条、中之条、北条などと庄田の名は称び分れているが、この辺の町は、北条の端れになる四日市を中心にたて混んでいた。