일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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みなもとよりとも

源頼朝

吉川 英治

吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면

아오조라 문고

「またか」

と、云わぬばかり、傍らの梶原景時の顔を見た。

義経はもう通って来た。

範頼に対しても、義経は異母弟であるし、こんどの軍の編制でも範頼は総大将であり、彼は一方の指揮官でしかない。

当然、義経は、何をいうにも、そういう礼と格から云わなければならなかった。

「平家方の軍勢が、入洛の姿勢をもって、こよいにも、動きかけているという情報は、もうお聞き及びとぞんじますが」

義経が云いかけると、

「風説にすぎない」

と、範頼はすぐ打消した。

「うわさは、虚報だそうです。しかし、それで安心はなりません」

「備えはできている」

「守備は不利です。ましてこの洛中にあって、この小勢では」

「九郎殿にはまた、ここを出て、攻勢に向えと、短気をすすめに見えられたか」

「これで三度、くどいとお思いになりましょうが」

と義経は、自分の主張を、耳の熱するまで説き出した。

けれど範頼は、

「院のお沙汰のないうちは」

と、彼と一致する容子もなかった。そのうちに鎌倉殿のご返事もあろうなどと、依然として、悠長なものだった。

その悠長にかまえている事のいかに危険であるかを、義経は泣いて説破した。