후리가나로 읽는 일본 고전
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면
三
今になって、捕虜の菅六はあいまいな口吻で、おどおど答えた。
「さては故意に、われらを道に迷わせたな」
三浦義連は、菅六のすぐ側にいたので、馬上から襟がみをつかんで引寄せ、縊め殺しかねない顔をした。
「待て義連。悪意ではあるまい。生命惜しさに、道案内には立ったが、常には人も通わぬ難所、その男とて、詳しい道はわからぬのがほんとだろう。――誰ぞ、身軽に駈けあるいて、この附近に樵夫の小屋などないか、炭焼、猟師の住居でもないか、手わけして、探してみよ」
人数は少ない。義経のそういいつける声は一隊の端まで聞えた。
たちまち、馬をつないでわらわらと幾人かが駈け去ってゆく、その間を、義経も鞍から降りて休んでいた。
すると程なく、熊谷直実の子息の小二郎直家が、まるで猿か山男のようなひとりの若者を引っ張って来た。
若者はそこまで来ると、恐れたものか、どうしても歩かないので、小二郎は腕ずくで、義経の前へひきすえた。
「あの山のうしろの沢に、小屋の灯が見えましたゆえ、近づいてみると、年老いた猟師とこの伜がおりましたので、親を承知させて借受けて参りました。このあたりの山の事なら知らない事はない息子だと親は自慢でござりました」