후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
「あッ!」と藤巻石弥も、同時にひとみをおさえて飛びしさる、とたんにすきをねらった老婆は、黒布をひるがえしてドドドドドッと大廊下から庭先へ飛びおりた。
「それッ」
と近侍をはじめ侍女の薙刀、八面をつつんでワッと追いかぶさったが、雪ともつかぬ雹ともつかぬふしぎなものが、近よる者のひとみに刺さって、見るまに怪異な老婆のかげは、外曲輪の闇へ、飛鳥と消える。
ふいのそうどうに、ガランとしていた評定の間。
一羽の蛾がピラピラと飛んでいる。……
これはあやしい。蛾は妖異だ。夏なら知らず十二月、蛾が生きているはずがない――と思うと灯取り虫、一つ一つの燭をはたきまわって、殿中にわかにボーッと暗くなってきた。
スウーッとその蛾が吸いこまれてしまった。
いつの間にか襖のかげに立っていた呂宋兵衛の口のなかへ――滅光の口術? ニヤリと笑って、評定の間へスルスルとはいってきた。
四
暗闇のなかで、呂宋兵衛、ムズとつかんだ。一同が評議にかけていた秀吉袋攻めの秘帖、それだ! それをつかんだ。――片手につかんで蟇のように評定の間をはいだした。
大廊下には人がいる、ワイワイとさわいでいる。