후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
と、まなじりに血をにじませ、藺笠のうちに鬢髪をブルブルとふるわせた。
父上、という一句をきいて、斧大九郎、ハッとあっけにとられながら、じりじりと尻ごみする。
伊那丸がハラハラと落涙するようすを見て、
「若君、かならずお力おとしはご無用でござります」
と、忍剣、龍太郎のふたりが、口を合わせてなだめるのだった。
「すでにお命のないものなら、真にご武運のすえ、また人力のおよぶところではござりませぬが、ただいま、大九郎の話によれば、まだご尊体にはなんのご異状なく、明朝、天ヶ丘から桑名の陣へうつされてまいるとのこと、折こそよし、これ天の与えたもう好機会ではござりませぬか」
「おお! かならずお父上を、お救い申しあげねばならぬ」
立ちあがった時である。
「ややッ! さては武田の?」
ぎょうてんした大九郎、跳ねあがって逃げだすと、伊那丸の一喝。
「龍太郎、そやつを討て!」
「はッ」
と答えるまでもなく、立ちあがった木隠が、やらじと猿臂をのばしたので、胆をとばした斧大九郎、にげみちをうしなって無我夢中に松のこずえへ飛びついた。
「ええ――ッ」
つんざいた木隠の気殺!
とたんに、抜きはなたれた無反りの戒刀、横にないでただ一閃の光が、松の枝にブラさがった大九郎の胴を通りぬけてしまった。