후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
なにしろ――前途は洋々たるものだ。
ひとまず、きょうは天ヶ丘へかえって、ゆッくりと考えたうえにしよう。
おお、天ヶ丘といえば、おればかりご馳走を食べあるいて、クロのことをすッかり忘れていた。あの丘の奥の松の木へ、鎖でしばりつけておいたから、逃げる気づかいはちっともないが、きッと腹をへらしているだろう。
こう気がついたので蛾次郎も、にわかに足をはやめて今宮神社の内から、天ヶ丘のほうへ歩きだした。
すると、ちょうどその麓。
南蛮寺ののぼりにかかろうとする参道の並木を、忍びやかにゆく人かげがある。
まだ朝霞がたちこめているので、おおかた薪拾いの小僧か、物売りだろうくらいに思っていた蛾次郎は、だんだん近づいて見てびっくりした。どうも、それは鞍馬の竹童らしい。
「おやッ」
蛾次郎は、もういっそうちかくよってみた。まちがいなく竹童である。
「だが、へんだなあ。……あいつ目が見えないくせにして、いやにまっすぐに向いて歩いていやがる。ははア読めた……よく盲というやつは、見えるふりをして歩くというが、竹童もそれであんなにすましているんだな。うふッ、……また一つからかって見てやろうか」