일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면

아오조라 문고

なにしろ、おいらは、これからいそがなくってはならない身だ。久しぶりでこのクロを、じぶんひとりで、ほしいままにのってかけるのだが、いまは、その翼の力さえなんだかおそい心地がする。

クロよ、ひとはたきにとんでくれ。

小太郎山へ、小太郎山へ。

三

右少将徳川家康、いつになく、ほころんだ顔をしている。ごきげんがよいのである。

常に、かれが気にしている秀吉が、近ごろメキメキとはぶりをよくして、一挙に桑名の滝川を陥し、軍をかえして北国をつき、猛将勝家の本城、北ノ庄にせまって、抜くべからざる勢力をきずき、北陸の豪族前田利家と仲をよくしたという間諜もあった。

で、はなはだ、かれの気色がうるわしくない。

どこかで秀吉がつまずけかし、と祈っているのに、その反対なうわさばかりが飛んできて、ここしばらくの間、かれの心を楽しませぬのであった。

しかし、きょうはいたって和らかい眉目である。

がんらい、家康という人、心のうちの喜怒哀楽を色にださない質である。いつも、むッつりと武者ずわりをして、少し猫背になりながら、寡言多聞を心がけている。ひじょうに狡猾で気むずかしく、腹ぐろい人相のようでもあり、ばかに柔和であたたかい相好のようにも見える。