후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
かれの歩むにつれ彼の手から、紙でつくった桃色の蓮華の花片がひらひら往来へ散らばった。
その蓮華のあとを慕って、
「おじさん、紙おくれよ」
「おじさんおくれよ」
「紙をよ、紙をよ」
「紙をおくれよ、おじさん」
と、こまッかい町の子供が、二十日ねずみのようについてあるく。
どこの国からきた、どこのお寺の行人であろうか、天蓋に瓔珞のたれたお厨子を背なかにせおい、胸には台をつって鉦と撞木をのせてある。そして行乞でえた銭は、みなその鉦のなかにしずんでいた。
うしろへまわって、お厨子をのぞくと、金泥のとびらが開けてあって、なかには一基の地蔵菩薩の像がすえてある。そのまえには、秋の草花、紅白のお餅、弄具やよだれ掛やさまざまなお供物が、いっぱいになるほどあがっている。
「ああ、そんなにまえへまわると、おじさんが歩けなくなるじゃないか」
こういって地蔵行者は、小さい手に取りまかれながら、背なかあわせに負っている地蔵菩薩とそっくりのような人のよい笑顔をつくった。
「よウ、よウ、よウ、おじさんてば」
「紙おくれよ、さっきの紙をさ」
行者はニコニコ見まわして、
「いまあげるよ、あげるから、けんかをしちゃいけない、おとなしくして……」