일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면

아오조라 문고

的は?

おお、その的として、示されたものがまたおそろしく遠方だ。じッと、眸をこらさなければ、それとはたしかに見きわめがつかないくらい。

谷をへだてた前方に、高からぬ峰がそびえている。その白鳥の峰の七合目あたりに、古い丸木の鳥居が見える。鳥居はその幽邃な白鳥神社奥の院の印で、それまではだれにでも一目でわかるが、遠矢の的と示されたものは、その鳥居の正面にかかっている額だった。

御岳の中腹をくだり、渓流をこえ、沢をわたり、そして向こうの白鳥のみねの七合目までいくには、おそらく二十八、九町もあろうが、この御岳の一端にたって直線に対峙すれば、そのいくぶんの一の距離しかあるまい。

しかし、せまい山と山とのあいだには、風がないような日でも、ふだんに寒冷な気流があって、よほどな射手が、よほどな矢をおくらぬかぎり、その気流のさからいをうけずに的へあたるということはありえないだろう。などと、弓道にこころえのある傍観者は、はやくも、各藩のひかえ所で下馬評まちまちである。

だが、

射手にはじゅうぶんな自信があるものか、やがて、弓作法おごそかにすますと、徳川家方の射手加賀爪伝内、伊那丸方の山県蔦之助、そうほうおもむろに足を踏みひらいて、矢番えガッキリとかませ、白鳥のみねの樹間にみえる大鳥居の懸額を、キッと横ににらんだ。