일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

せかいかいきじつわ「じょぶん」

世界怪奇実話

牧 逸馬

牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면

아오조라 문고

これが船長の恐れる最大の懸念だ。既に三等船客の間には盛んに流言蜚語が飛んで、たった今も一部は暴動化して乗組員が銃口を並べてやっと鎮定した許りではないか。事実それから間もなく、降ろし掛けた短艇に一団の伊太利人が襲いかかって、船員は仕方なく発砲して追い散らしている。その他、野獣のように本能的になった下層の移民達が到る所の物陰に隠れて、女子供に先んじてボウトに飛び乗ろうと機会を狙っているのだ。低下中の救命艇に制限なく跳び込まれては、ボウトは忽ち顛覆して助かる者まで殺して終う。その自制を失った人間の姿は、浅間しいと言えば浅間しい限りだが、斯ういう場合、同情して考えて無理もない気もするのである。狂的な擾乱は制御出来ない。抗する力のない暴動が、野火のような速さでタイタニックを包み去りはしなかったか。そんな事は断じてなかったと何の記録にも否定されているが、口の綺麗な英吉利人のことだ。これは全然信用出来ない。

押し退けられ、※ね飛ばされる婦人客、踏み殺される子供、積み過ぎてあわやと言う間に底を見せる短艇、最も露骨な弱肉強食の場面――この地獄の現出を避けて、船長は遂に真相を発表せずに最後の瞬間を待ったのだと、いわれているが、何うも怪しい。