후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
往生際の悪い西洋人だから、地獄振りの限りを尽したといった方が正直でもあり、自然である。
如何に船長初め高級船員がひた隠しにしても、事実は何時の間にか洩れて、船客一同の間に暴風雨のように拡まる。不気味な機関の沈黙、見るみるはっきりと度を増して来る傾斜、作られた微笑の下に懸命に救命艇を下ろす乗組員、これらは、真実を語るに充分な証拠だ。初めて真剣な恐怖が人々の上に来た。
右舷の甲板に、乗組みの交響楽団員が集まって、あの、タイタニックの難船で一層有名になった讃美歌の葬曲、「主よ、御許に近づかん」を奏している。船に残った人が取り巻いて、星を仰いで合唱する。
浪が足を舐めるまで、この奏楽と歌声が続いた。
沈むとしても、その前に救助船が来ることを確信して、救命艇に乗る事を拒絶した者も尠くない。最初の数隻のボウトは殆んど過半の空席を残して本船を離れた。中には、最悪の場合を予想し、後で海面に漂う人を拾い上げる余地を見て、態とそれ以上乗せずに短艇を降ろしたのだという説明もあるが、若しこれが事実とすれば、この名案は何の役にも立たず、プランは終に実行されなかった。一刻を急ぐ場合である。