후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
尊いお仕事です。私どもも常に感謝を忘れません。何らお役に立ちますまいが、知っている事は何でも申上げます」
「いや、もう別に――失礼しました」
ホテリングに送られて、三人が玄関の廊下へ出た時だ。老刑事ヘンリイ・マンガアが急に、
「折角ここまで来たものですから何うです、其のダッジのセダンを拝見して行っては」
気軽に首頷いたホテリングについて、一行は家の横から裏庭へ廻った。ささやかな空地がある。粗末なガレイジが建っている。幅の広い横扉が開け放しになっていて、二台の自動車が見える。成程一つは、黒塗りの Dodge の箱型だ。
刑事達は、暫らく其のダッジを取り巻いて眺めていたが、鹿爪らしい顔で全く不必要なことをしているようで、段だん面映ゆい気がして来る。照れ隠しにペイルソルプが運転台のドアの把手に手を掛けると、
「さあ、行こう」
ケリイが言った。ペイルソルプは把手から手を離して、其の儘身体を廻そうとした。すると、これが所謂ものの機みである。その、車体に近く引き下げられたペイルソルプの右手の指に、大きな印形入りの金指輪――刑事らしい好みだ――が嵌められてあった。それが、ドアを撫でたのだ。