후리가나로 읽는 일본 고전
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면
正直者の朝成は、気懸りになり出した。ままよ、彼の頼みを取次いでやればすむわけである。六波羅へも、なんぼなんでも余り、足を絶ち過ぎていた。こんな折こそ、口実にもなる。出向いて、吉次の依頼を、ひとつ懇願してみよう。
年暮に塗更えた牛車を、彼は久しぶりで六波羅へ向けた。
「六波羅へでござりますか」
付いている雑色は、いぶかしげに主人に念を押した。
「うん……六波羅へじゃよ」
だが、西八条の華麗な門をくぐると、彼はいやな気持になった。つい保元平治の合戦の前までは、眇目の子の安芸どのか――ぐらいに下に見ていられた清盛が、内大臣からまたたくまに、太政大臣――嘘のような事実である。あたりの豪壮に圧されて、彼は急に、貧相なわが身が顧みられるのだった。
「ホ。おめずらしい」
牛車を降りたところで、入道殿の三男宗盛に会った。宗盛が覚えていてくれるくらいなら――と何かほっとして、
「相国はおいで遊ばされるか」
「おります」
「あまりごぶさたしたので」
「いや、折角ですが、お訪ね下すってもむだでしょう。何せい父は忙しくて、きょうも御所のお使いを迎え、一族も大勢集まって、何やら評議のようですから」