후리가나로 읽는 일본 고전
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면
とのみで、真相は皆目知れなかった。
しかし、長い間ではない。――やがて大変の実相は続々参内してくる朝臣たちの口から知れた。
わけても、関白基房などは、真っ蒼な顔色を持ち、足許も危うげなばかりあたふたと参内あって、
「福原の入道相国には、何をまた、思いたがえたか、物々しゅう軍馬を呼びあつめて、彼の地より入洛あるとの報せである」
と、顫きながら披露した。
入道を極度に怖れる者は、百人が百人まであった。だから入道を忌み嫌う者は百人のうち九十の上もあった。
けれど怖れながらも、ほんの一部には、彼の一面を知って、嫌いでない者もいた。もっと今の位置にいて、陽気な政治を布いてくれてもいいと考えていた少数の者もいた。
そういう人たちは、かくと聞くより、さっと顔いろを変えて、
「さても、お持病の癇癖がなせる業には違いなかろうが、そら恐ろしい事を口にし給うものよ。先頃の地震に、心の支柱をとり外し、気でも狂わせ給うたか」
と、惜しみもし、慄きもした。
「ゆめ、厭わしい事を目に見ないように」
洛中の庶民まで、神々を念じ合っていたが、ついに、浄海入道の狂暴は、都の中に事実となって現れ出した。