후리가나로 읽는 일본 고전
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みなもとよりとも
源頼朝
吉川 英治
吉川 英治의 源頼朝(みなもとよりとも)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 306,118자 · 613화면
と称して京都を進発した当日には、辻々へ山のように見物に出て、その物々しさに、意外な顔をしていた。
「こんな大軍で向わなければ討てないほど頼朝も大軍を持っているのか」
と、遽に、頼朝の存在と、事態の重大さを感じて来た顔つきだった。
二十年前、十騎に足らぬ押立の役人と、五、六人に足らぬ身寄りにかこまれて、配所の伊豆へ送り遣られた哀れな一少年のすがたは、まだ記憶している者がたくさんあった。
「その日も、この辻でな……」
と、見物しながら、当年の有様をはなしている人々も多かった。
道も同じ六波羅の大路から粟田口――蹴上、大津の関へと、華やかな軍馬の列は流れて行った。
大将は平維盛、忠度のふたりであった。斎藤別当実盛が、東国の事情にくわしいので、案内として、幕僚の諸将のうちに従いてゆくのが目についた。
その一人一人の扮装だけでも、目のさめるような美々しさであった。兜、鎧の華やかさは云わずもがな、黄金の太刀、白銀の小貫、矢壺や鞍にいたるまで、時代の名工が意匠の粋を凝らした物ずくめであった。一すじの箭にしても、羽は鷹の石打、塗りは誰、鏃は誰が作と、切銘してその優美を誇るに足るものだった。