후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
と無念の涙をたたえていると、いままで、うしろに黙然としていた木隠龍太郎が、なに思ったか、
「伊那丸さま――」
とすすみだして、
「どうぞ某に四日のお暇をくださいますよう」
といいだした。
「なに四日の暇をくれともうすか」
「されば、ただいま民部どのが、欲しいとおっしゃっただけの兵を、かならずその日限のうちに、若君のおんまえまで召しあつめてごらんにいれまする」
「おお龍太郎どの――」
と民部は、うれしそうな声と顔をひとつにあげて、
「民部、畢生の軍配のふりどき、ぜひともごはいりょをおねがいもうすぞ」
「しかし、いまの戦国多端のときに、二、三百の兵を四日にあつめてくるのは容易でないこと。龍太郎、それはまちがいないことか……」
伊那丸は気づかわしそうな顔をした。
が龍太郎はもう立ちあがって、敢然と礼をしながら、
「ちと心算もござりますゆえ、なにごとも拙者の胸におまかせをねがいます。ではわが君、民部どの、きょうから四日のちに、三百人の軍兵とともにお目にかかるでござりましょう」
仮屋の幕をしぼって、陣をでた木隠龍太郎は、みずから「項羽」と名づけた黒鹿毛の駿馬にまたがり、雨ヶ岳の山麓から真一文字に北へむかった。