후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
「えいッ、相手はわずか二人か三人、なにを猶予しているのだ、ふくろづつみにして、そッ首をあげちまえッ」
呂宋兵衛が怒号したとたんに、ズドンッ! と一発、つづいてまた一発のたま! シュッと、硝煙をあげて伊那丸の耳をかする。
「おッ、若君、飛道具のそなえがありますぞ」
「なんの!」
と、武田伊那丸、小太刀をぬいて、身をおどらせ、目ざす呂宋兵衛の手もとへとびかかった。
「それッ、頭領をうたすな」
と、なだれてくるのをおさえて、木隠龍太郎はかれが得意の戒刀をぬいた。――たちまち、前後の四、五人を斬りふせつつ、かの鎖駕籠のてまえまで走りよった。
と――駕籠の屋根にはさっきから、一人の老野武士が立っていた。その上から、銀象嵌の短銃をとってかまえ、いましも、三度目の筒口に、伊那丸の姿をねらっていたが、龍太郎が近づいたのをみると、オオ! とそのつつ先を向けかえた。
「おのれッ!」
とたんに、ごうぜんと、また一発のけむりが立った。老野武士は短銃を持ったまま、駕籠の屋根から向こうがわへぶっ倒れ、龍太郎のすがたは、太刀を走らせたまま煙の下へよろめいた。
短銃をつかんでいた者こそ、すなわち人穴以来、呂宋兵衛の軍師格となっている丹羽昌仙――ああ好漢、木隠龍太郎、とうとうかかる無名の野軍師と、あい討ちになってしまったか?