후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
「おウ! 早くお開けください」
――野太いこえが遠くのように聞えた。
「――砦の内部に異端者があらわれましたので、本城にも変事はないかどうか、あんじて駈けつけてまいりました。はやくお開けください」
「よしッ、心得た」
と、竹童、手をかけたが、開かばこそ、石のような重さ、咲耶子とともに力をそろえて、ウムと四、五寸ほど持ちあげるとあとはすなおに、ギイと蝶番がきしんで径三尺四方の口がポンと開く。
と、下からまっ赤な火のかげが、開いたなりに、パッと天井へうつった。まるで四角な火柱のように。
すると、そのあかい火光のなかからまッさきに、
「それ、本丸へでたぞ!」
とおどりだしたのは、胴服に膝行袴をはいた異形な男――つづいて松明を口にくわえ、鎖にすがって無二無三によじてきたのは、味方と思いのほか、猿のような一少年。
「あッ、蛾次郎!」
「おう! 竹童」
と、せつな、火を発したような驚愕と驚愕。
異形な男は鼻かけ卜斎であった。
八通の間道をさまよって、小太郎山のふもとへぎゃくもどりをして、ウロウロしていた伊部熊蔵と小頭の雁六そのほかの鉱山掘夫をつれて、地脈をさぐり方向をあんじて、ついにこの城塞の心臓を突きとめてきたのである。