후리가나로 읽는 일본 고전
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しんしゅうてんまきょう
神州天馬侠
吉川 英治
吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면
「ああ、こりゃあ大へんだ」
燕作はいままでの道を歩き損じたように、ガッカリしてつぶやいた。
先刻の遠矢試合では河内流の加賀爪伝内が勝点をとって、蔦之助は負けということになっていたが、いま、その遠矢の的場であるこの大鳥居の裾に立ってみると、これはあきらかに伝内の負けで蔦之助の勝ちだ。
伝内の矢は額の中心をはずして、わずかにその縁にとまっているにすぎないが、蔦之助の矢は神額のまッただなかを射て、その板もろとも下へ落ちてしまったのだ。
そのために、御岳の試合場から見ると、だれの目にもそれたように思われたが、この実際がわかるとなれば、大へんな番狂わせで、おれが早駆けに勝ったところで、きょうの勝負は五分五分なわけだ、と燕作はすっかり気がくさってしまった。
と――もう下のほうから、巽小文治が息をあえぎつつ登ってくるすがたが見えはじめた。
「ええ、きやがった」
燕作はさきに着いていながら、まごまごしてしまったが、にわかになにか思いついて、
「そうだ、なにも心配することはねえ。おれがここでこの額板を見つけたからこそ、蔦之助のあたりがわかったようなものの、なあに、このままどこかへかくしておけば、相手のやつらも気がつくことはないのだ」