일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

しんしゅうてんまきょう

神州天馬侠

吉川 英治

吉川 英治의 神州天馬侠(しんしゅうてんまきょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 511,765자 · 1011화면

아오조라 문고

「買ってもらいたいのは、ジャガタラの品物じゃありません。武田菱の紋をうった、りっぱな人間です。どうです、ご相談にのりませんか」

「な、なんじゃッ?」

「シッ……大きな声をだすと、殿さまのおためにもなりませんぜ。徳川家で、血眼になっている武田伊那丸、それをお売りもうそうということなんで」

「む……」入道はじッと郷士の面をみつめて、しばらくその大胆な押し売りにあきれていた。

「けっして、そちらにご不用なものではありますまい。武田の御曹子を生けどって、徳川さまへさしだせば、一万石や二万石の恩賞はあるにきまっています。先祖代々から禄をはんだ、武田家の亡びるのさえみすてて、徳川家へついたほどのあなただから、よろこんで買ってくださるだろうと思って、あてにしてきた売物です」

ほとんど、強請にもひとしい口吻である。だのに、梅雪入道は顔色をうしなって、この無礼者を手討ちにしようともしない。

どんな身分であろうと、弱点をつかれると弱いものだ。穴山梅雪入道は、事実、かれのいうとおり、ついこのあいだまでは、武田勝頼の無二の者とたのまれていた武将であった。

それが、織田徳川連合軍の乱入とともに、まッさきに徳川家にくだって、甲府討入りの手引きをしたのみか、信玄いらい、恩顧のふかい武田一族の最期を見すてて、じぶんだけの命と栄華をとりとめた武士