후리가나로 읽는 일본 고전
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
柳田 国男의 野草雑記・野鳥雑記(やそうざっき・やちょうざっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,016자 · 284화면
たとえば球磨郡の五木では、終日雨の旅宿で鶯の声ばかり聴いて暮したことがあったが、ホケキョと三音に鳴くのは二十回に一度くらいなもので、普通はきまって四声ずつ続けていた。時鳥なども始めに間を置いて二音、それから例の「かけたか」を言うのが、関東の方では当り前となっていたのだが、この節東京郊外の私の村などを啼いて通るものは、それさえ節約して大抵は「かけた」きり、時にはキョキョとただ二音だけで行ってしまうような気の早いのもある。ところが九州では大隅・日向の海岸で、里のはずれのアコウの木の高い梢などに、腰をおろし悠々と啼いていたものは、いずれもよく聴いていると五音であった。これはあるいは樹にいる場合と、空を飛ぶ折とは感情が別なのかも知らぬが、以前日光の山の寺で、庭の木に来てうるさいほど啼いた時にも、やはり関東の時鳥は四音にしか啼かなかったことを思うと、今では既にまた土地土地の、彼等の方言が出来ているらしいのである。
鳥の言葉にも地理があり歴史があることは、我々はつとに家々の鶏においてこれを経験している。チャボと名古屋交趾とを並べて鳴かせて見ても、神代の常世の長鳴鳥の声音を、想像することはむつかしい。