후리가나로 읽는 일본 고전
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
柳田 国男의 野草雑記・野鳥雑記(やそうざっき・やちょうざっき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 144,016자 · 284화면
九
それよりも忘れ難いのは夜の引明けに、二階の寝室の窓を開いて、ああ美しいと思って見たことが何度かある。それが雨でも降るか荒い風でも吹くと、すぐにもう狼藉になってしまうのである。郊外の朝と夕方は存外に多事なもので、私は気楽だからこんなものにも目を留めているが、省みられぬ場合の方が多いことと思う。そうして去年まで確かにそうだったが、この夏はもうどうなっているかわからない。
九
たった十年ばかりの、しかも飛び飛びの観察などは、今の植物学に逢ってはかなわぬにきまっている。しかし私は前に述べた事実に拠って、今は大よそこれだけの歴史を推測しているのである。このタケニ草の最初の郷里は、むしろ人げの少ない山中であった。山が崩れたり水が荒れたりすると、何よりも早く飛んで来て、そこに芽を吹くのはこの草の種子であった。日本は地変稀でない国だから、順にそういう処をまわっても、血統は絶えなかったらしいのである。それが近年は土地利用の型が変って、人里近くにも遊ばせてある場処が出来、それも底土を切ったり覆したりする故に、追々と彼等の進出が始まり、少くとも都会の周囲では、いわゆる異国情調を発散するようになったのだが、元々お互いによく似た身の上である以上は、これはただ我々の忘却、もしくは最初からの無関心以外の、何物をも意味しないのである。