후리가나로 읽는 일본 고전
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くいどうらく
食道楽
村井 弦斎
村井 弦斎의 食道楽(くいどうらく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 167,435자 · 329화면
また同じ川でも場所によって味が違います。一口に玉川の鮎が不味いといいますけれども羽村の堰から上になると鼻曲り鮎と申して味もなかなか好くなります。酒匂川の鮎も本流よりは河内川の支流で漁れた鮎が美味うございます。何故場所によって味が違うというのに鮎の食物たる硅藻の種類が違いまたその多い処と少い処とで違うからです。硅藻の事を俗にアカと申しますが一番上等なのは極くの清流に大きなカブラ岩が沢山あってその岩が極く緻密な質で滑かだと青アカといって極く細かい柔い硅藻が附きます。粗質な岩には俗にマグソアカという褐色の硅藻が附きます。その上等なアカを沢山食べている鮎でなければ肉が肥えて味が良くなりません。しかし上等な場所と申しても、三日も四日も大雨が降り続いて大水が出て岩に附ている硅藻を押し流してしまうとその後五、六日間に漁れた鮎は餌に飢ているから味が悪うございます。といって二十日も一月も晴天が続くと川の水が減少して鮎の住み場が狭くなりますのに硅藻が余り生長し過て硬くなりますから鮎はやっぱり餌に飢て味が悪くなります。硅藻も野菜と同じように発生たばかりの若芽が柔くて美味いのでその若芽を充分に食た鮎が最も肥えているので漁夫仲間では新しい硅藻の事を新アカと申します。