轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

花と龍「読売新聞」読売新聞社、1952(昭和27)年6月20日~1953(昭和28)年5月11日<br>あとがき「花と龍(下巻)」新潮社、1953(昭和28)年7月31日<br>解説「火野葦平選集 第五巻」東京創元社、1958(昭和33)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 410,131 字 · 824 页

青空文庫

そうなったときに、小頭組合だけでは解決出来んような事態が、起って来るんじゃないでしょうか」

「そうかね?」

「殊に、友田喜造という人が、中間に介在して、邪魔をしとりますから、一層、複雑で、むずかしいことになると思わにゃなりません。そのとき、泣寝入りするのなら兎も角、あくまで、こっちの主張を貫徹しようというのでしたら、今よりもっと強力な組織が必要です。それで、沖仲仕労働組合を作った方がよいと思いますのです」

「そうか……?」

「もっとも、この組合が、そう簡単に出来るとは思いませんが、……」

「共働組が、また、反対するじゃろうな」

「そうです。きっと、お父さんが小頭組合を作ったときと、同じことが起るでしょう。どうも、変ですね。請負師というものは、僕には、働く者の側に立つ人としか思われんのに、友田さんは、いつでも、労働者の敵に廻っとる。共働組のほんとうの責任者は、岡部亭蔵氏で、請負師組合長も岡部氏なのに、あの人は無口な人で、表面にはほとんど顔を出さん。もっぱら、参謀格の友田さんが、切りまわしとるのじゃけど、……友田さんの居るかぎり、仲仕に有利になることは考えられません。