轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はなとりゅう

花と龍

火野 葦平

花と龍「読売新聞」読売新聞社、1952(昭和27)年6月20日~1953(昭和28)年5月11日<br>あとがき「花と龍(下巻)」新潮社、1953(昭和28)年7月31日<br>解説「火野葦平選集 第五巻」東京創元社、1958(昭和33)年

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 410,131 字 · 824 页

青空文庫

結章

市街戦

そういって、金五郎とマンとは、死んだ子分たちの卒塔婆を、海に流した。

(自分たちも、いつか、こうして、海に流される)

それは、共通した夫婦の感慨であった。

読経の声とともに、なお、船は海上を経めぐった。「餓鬼に施す」ために、供物をはじめ、いろいろなものが、海に投じられた。

結章

市街戦

降りしきる牡丹雪のなかを、いそいそした足どりで、原田雲井がやって来た。

「やあ、玉井さん、お早よう」

「早かったなあ」

「善は急げ、ちゅうことがあるけんなあ、気も変りやすまいけんど、使いを貰たら、じき、やって来た」

「さあ、奥へお通り」

庭に面した座敷に、案内した。

十畳の部屋もせまいほど、一杯に、ずらりと、日本刀がならべてある。長いもの、短いもの、黒、白、朱、螺鈿、いろいろな鞘と、柄巻、鍔――二百四五十本もあるであろうか。

原田は、突っ立ったまま、細い眼を、音のするほど瞠って、

「ほう、こげん集めとらっしゃったな?」

「ぼちぼちのつもりじゃったとに、長い間には、蓄まるもんじゃなあ。実は、久しぶりに、こうやって取りだしてみて、自分でも呆れとったところじゃ」

「これを、みんな、わたしに下さるとな?」