轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

にっき

日記

宮本 百合子

09 一九二三年(大正十二年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 65,193 字 · 131 页

青空文庫

十二月三十一日

二人で湯殿のすのこ完成。二十年近く別々に生活した兄弟がああやって二人で働く心持を想像する。

十二月三十一日(月曜)晴

風のない静かな大晦日だ。少し自分は風邪の気味ではあるが病気と云う病気ではなし。同胞三人皆よっての暮はAのために楽しそうでよい。

午前中自分は床に居、午後、おせち煮を大晦日フィットで手伝う。Aと兄と二人はあちこちの大工。夜、一夫来。三人で神楽坂にゆく。私は留守番。

近頃は兄が来て居るのでがたがたし、私の部屋も私のものではなくなって、一日に机に向うこと少時。ひまを見て本もよむ有様だが、心の中でしんと落付いたものはくずされないのが本当にうれしい。

三人かえって来てからカルタをし、夜、除夜の鐘をきき、ひとりでに一座がしんとした。今年は、始めて自分等の家で、楽しい気持で越年をした。去年は二人とも落付かず、一昨年は Miss Wells のところ、その前の年は林町。

Miss Wells が猪なべをすると云って迎えに来てくれたがことわる。母上、英男と青山墓地へ来たとて、石屋の角で車をとめ英男に兄の在、不在を見させによこさせられる。二日に蒲郡に行くよし。