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しょうわゆうげきたい

昭和遊撃隊

平田 晋策

「少年倶楽部」1934(昭和9)年1月号~12月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 102,452 字 · 208 页

青空文庫

が又『第十三号光線』を放射されて、あわれな最期をとげるのだろうか?

『荒鷲』の乗組員は、みな血走った眼で海の上をにらみつけた。しかし、奇怪千万!

二十秒前まで浮いていた潜水艦の姿が、もう見えないのだ。くらい海には波が狂い、風がごうごうとほえているばかりで、めざす日本潜水艦の影はない。

「逃したか。」

フーラー博士は口惜しそうに歯ぎしりした。

「しかし、わずか二十秒で潜水するとは、敵ながらあっぱれなやつら等だ。」――博士は心の中で、日本潜水艦のすばやい行動に舌をまいて驚いた。

「博士、敵はこちらの弱っていることを、知らないんですね。」

スミス艇長が青い眼を光らせた。

「うん、そうかも知れない。潜っていてもいいから、爆弾を落してやろう。」

博士は指さきに力を入れて、釦をぐっと押した。大きな爆弾が、黒い魔物のように、海の底へ落ちてゆく。

「ははは………、爆弾よ。海の底へ逃げてゆく敵艦を、どんどん追っかけてやれ。」

博士は、機上から手を振って、最後の爆弾に別れを告げた。

「どこにいるのか知らないが武田博士よ、これで今日の戦いは勝負なしだぞ。」

「艇長、漂流者です。」

爆撃を終った『荒鷲』